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日本語能力試験N2とは?レベル・合格率から介護現場で求められる日本語力まで解説

  • 執筆者の写真: 干泥 信隆
    干泥 信隆
  • 10 分前
  • 読了時間: 10分
  • 合格までに必要な勉強時間を知りたい

  • 「日本語能力試験N2」レベルのイメージがつかめない

  • 採用基準としてN2をどう評価すればいいのか分からない

日本語能力試験N2に関して、このようなお悩みはありませんか?


N2はJLPT全体で上から2番目に難しいレベルで、合格には180点中90点以上かつ各区分19点以上という基準を満たす必要があります。


この記事では、N2の難易度や合格基準、合格までに必要な勉強時間から、就職や在留資格取得における活用場面、介護分野での位置づけまでを解説します。


日本語能力試験N2について理解を深めたい方は、ぜひ最後までご覧ください。


外国人材の採用でお悩みの介護事業所の方には、外国人向けの実務者研修もあわせてご覧いただけます。


日本語能力試験(JLPT)とは

「日本語能力試験N2」と検索して情報を集めている方の中には、そもそも日本語能力試験(JLPT)がどのような試験なのか、詳しく知らないまま調べ始めた方も多いのではないでしょうか。


日本語能力試験(JLPT)は、日本語を母語としない人を対象に日本語の能力を測定・認定する試験で、国籍や年齢に関係なく誰でも受験することができます。


難易度はN1からN5までの5段階に分かれており、N1がもっとも難しく、N5がもっとも易しいレベルです。


試験は例年7月と12月の年2回実施され、日本国内だけでなく海外の会場でも受験できます。


受験者数は年々増加しており、日本語学習者にとって代表的な日本語資格のひとつとなっています。


日本語能力試験N2はどのくらいのレベル?

N2はJLPT全体で上から2番目に難しいレベルに位置づけられます。


ここでは、N2で求められる具体的な日本語力や、隣接するN1・N3との違いを見ていきましょう。


N2で求められる日本語力の目安(読む力・聞く力)

公式の認定目安によると、N2に合格した人は「幅広い話題について書かれた新聞や雑誌の記事、平易な評論など、論旨が明快な文章を読んで内容を理解できる」レベルとされています。


聞く力についても、日常的な場面に加えて幅広い場面で、自然に近いスピードのまとまりのある会話やニュースを聞いて、話の流れや内容を理解できるとされており、単なる日常会話にとどまらず、ある程度込み入った内容にも対応できる力が求められます。



N1・N3との違い

N1・N2・N3はいずれも「日常」を超えた場面での日本語力を測る点で共通していますが、対応できる文章や会話の複雑さには明確な差があります。


それぞれの認定の目安を比較すると、次のようになります。


レベル

読む力の目安

聞く力の目安

N1

抽象度の高い評論文や込み入った論理展開の文章でも、話の筋道を追いながら正確に読み取れる

内容や場面を問わず、自然な速さの会話・ニュース・講義でも詳細まで正確に聞き取れる

N2

新聞や雑誌に載るような、テーマがはっきりした文章であれば無理なく読みこなせる

日常の場面に限らず、ある程度幅広い場面での会話やニュースでも話の展開についていける

N3

身近な話題を扱った文章であれば、具体的な内容を理解できる

日常生活の範囲であれば、多少自然に近いスピードの会話でもおおよその内容をつかめる


N2とN3の間には「抽象的な内容」や「論理構成の理解」が求められるかどうかという大きな壁があり、N3からN2への到達には相応の学習が必要になるといえるでしょう。


他資格との難易度比較

一般的な目安として、N2の合格に必要な学習時間は、600〜800時間前後(英検準1級とほぼ同程度)とされ、この点から比較されることがあります。


ただし、英検が4技能(読む・聞く・話す・書く)を測るのに対し、JLPTのN2は読む力と聞く力のみを測定する試験であり、試験の性質そのものが異なります。


そのため、単純な難易度の比較はできない点に注意が必要です。


あくまで学習の目標設定における目安のひとつとして捉えるとよいでしょう。



日本語能力試験N2の試験内容・合格基準

N2に合格するには、単に「なんとなく解ける」だけでは不十分です。


ここでは試験の構成と、実際の合格基準を具体的に見ていきましょう。


試験構成(言語知識・読解・聴解)

N2の試験は、「言語知識(文字・語彙・文法)・読解」と「聴解」の2科目で構成されています。


文字・語彙・文法の知識を問う問題から、長文の読解問題、そして音声を聞いて答える聴解問題まで、幅広い形式で日本語力が試されます。


マークシート方式の選択式問題のみで、記述式の問題は出題されません。


出題形式の例(問題サンプル)

具体的にどのような問題が出題されるのか、代表的な出題形式を紹介します。


  • 漢字の読み方を選ぶ問題

  • 言葉を漢字で表記する問題

  • 文法的に正しい表現を選ぶ穴埋め問題

  • 長文を読んで内容を問う読解問題

  • 音声を聞いて内容を選ぶ聴解問題


いずれも選択式であるため、書く力や話す力そのものは直接測定されません。この点は、後述する「採用時にN2をどう評価すべきか」にも関わってきます。


合格点・合格ライン

N2の合格基準は、総合得点180点中90点以上であることに加え、言語知識・読解・聴解の各区分(満点60点)でそれぞれ19点以上を取ることが条件です。


いずれか一つの区分でも基準点に届かない場合、総合得点がどれだけ高くても不合格となります。


苦手分野を作らず、バランスよく得点する力が求められます。



合格率の推移

N2の合格率(認定率)は回や年度によって変動しますが、例年おおむね35〜55%程度で推移しており、半数近くの受験者が不合格となる回も珍しくありません。


N1に次いで難易度が高いレベルであることが、この数字からもうかがえます。


最新の実施回の詳細な数値は、日本語能力試験公式サイトで確認できます。


日本語能力試験N2の試験日程・申し込み方法

N2を含む日本語能力試験は、例年7月と12月の年2回実施されます。


日本国内だけでなく、海外の主要都市でも受験可能です。


申し込みは、以下の流れで進めます。


  • 公式サイト「My JLPT」に会員登録する

  • 受験地・レベル(N2)などの必要事項を入力する

  • 受験料を支払う


海外で受験する場合は、開催都市によって年1回のみの実施となることもあるため、事前に開催情報を確認しておくと安心です。


詳細な日程や会場は、日本語能力試験公式サイトで随時更新されています。


N2に合格するとできること

N2に合格すると、具体的にどのようなことができるようになるのでしょうか。


実際の生活や仕事の場面に置き換えると、イメージがつかみやすくなります。


例えば、職場での日常的な会話や業務連絡のやり取り、ある程度込み入った内容のメールへの返信などに対応できるようになります。


また、新聞記事やニュース、業務マニュアルなど、専門的すぎない範囲であれば内容を理解できる読解力も身につきます。


ただし、敬語の細かな使い分けや業界特有の専門用語については、N2合格後も現場での経験や追加の学習が必要になるケースが多い点は押さえておきましょう。


N2合格までに必要な勉強時間・勉強法

N2合格には、相応の学習時間の積み重ねが必要です。


ここでは目安となる時間と、効果的な勉強法を紹介します。


必要な学習時間の目安

N2合格に必要な学習時間は、累計でおよそ600〜800時間が目安とされています。


すでにN3に合格している場合でも、そこから300〜400時間程度の追加学習が必要になるケースが一般的です。


学習を始める時点のレベルや母語によって必要な時間は前後するため、あくまで目安として捉えるとよいでしょう。


効果的な勉強法(語彙・漢字/読解/聴解対策)

N2合格に向けては、以下のようなバランスの取れた学習が効果的です。


  • 語彙・漢字:日常会話だけでなく、新聞や雑誌に登場する語彙・漢字を計画的に暗記する

  • 読解:長文に慣れるため、時間を計りながら過去問や問題集を繰り返し解く

  • 聴解:自然に近いスピードの会話やニュースを日常的に聞き、耳を慣らす


特に聴解は独学では対策が後回しになりがちなので、意識的に学習時間を確保することが合格への近道です。


日本語能力試験N2を取得するメリット

N2に合格すると、日本での生活や仕事において、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。


就職・転職で有利になる

多くの企業が外国人材の採用条件として「N2以上」を掲げています。


N2合格は、一定水準の日本語力を客観的に証明できる材料となり、就職・転職活動における大きなアピールポイントになります。


特に、以下のような日本語でのコミュニケーションが欠かせない職種では、応募の幅が大きく広がります。


  • ホテル・観光施設

  • 接客業(飲食・小売など)

  • 一般事務職


高度人材ポイント制の加点対象

高度人材として日本での在留を目指す場合、日本語能力もポイント加算の対象です。


N1保有者は15点、N2保有者は10点が加算されます。


合計70点以上で高度専門職の在留資格に必要なポイントを満たすことができるため、N2の取得はキャリア形成における実利にもつながります。



国家試験・在留資格取得における活用

N2は、特定の国家資格の受験や在留資格の取得場面でも活用されます。


例えば、特定技能「介護」の取得には、日本語能力試験N4以上(または国際交流基金日本語基礎テスト)に加えて介護日本語評価試験への合格が必要です。


また、専門性の高い国家試験(医療・福祉分野など)では、実務上N2相当の読解力・聴解力が前提とされる場面も少なくありません。


取得したい資格や目指す在留資格によって、必要な日本語レベルが異なる点を押さえておきましょう。



介護分野におけるN2の重要性

ここまではN2そのものについて解説してきましたが、介護分野で外国人材の採用を検討している方にとっても、N2は無関係ではありません。


在留資格「介護」とN2の関係

在留資格「介護」は、日本語能力試験の合格そのものではなく、介護福祉士の資格を保有していることが取得の中核要件です。


ただし、介護福祉士国家試験は日本語で出題・実施されるため、合格に必要な日本語力の目安としてN2相当が挙げられることが多いのが実情です。


つまり、在留資格「介護」を見据えた採用・育成を行う場合、N2は避けて通れない一つの指標になるといえるでしょう。



特定技能「介護」の日本語要件(N4)との違い

一方、特定技能「介護」の制度上の日本語要件は、日本語能力試験N4以上(または国際交流基金日本語基礎テスト)と、介護日本語評価試験への合格です。


N2と比べると必要な水準は低く設定されていますが、実際の介護現場では、申し送りや記録作成など、N4だけでは対応が難しい場面も多く見られます。



採用時にN2をどう評価すべきか

N2はあくまで「読む力」「聞く力」を測る試験であり、話す力・書く力は直接測定されません。


そのため、N2合格者だからといって、必ずしも介護現場での実践的な会話力が十分とは限らない点には注意が必要です。


書類上の資格に加えて、面接や実技を通じて実際のコミュニケーション力を確認することが、採用後のミスマッチを防ぐうえで欠かせません。


まとめ:日本語能力試験N2は介護現場での採用判断に役立つ指標

日本語能力試験N2は、JLPT全体で上から2番目に難しいレベルであり、合格には180点中90点以上、かつ各区分19点以上という基準を満たす必要があります。


合格までにはおよそ600〜800時間の学習が目安となり、就職や高度人材ポイント制、国家資格の受験などさまざまな場面で活用できる資格です。


介護分野においても、在留資格「介護」を見据えた採用・育成を行ううえで、N2は重要な指標のひとつといえるでしょう。


ただし、N2はあくまで筆記試験による日本語力の目安であり、介護現場で本当に必要なコミュニケーション力を保証するものではありません。


Sakulaでは、外国人介護士専門の実務者研修を通じて、日本語教師の資格を持つ講師が現場で使える日本語力の育成までサポートしています。


外国人材の採用・育成でお悩みの介護事業所の方は、外国人向けの実務者研修もあわせてご確認ください。

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